思い立ったが吉日

推しのダイマをしたい

そこに堕天使がいた~ローステ感想~

 

 

ROSE GUNS DAYS season3を観てきました。
はじめ、ローガンについてまったく知らず、推しの出演情報を見てもなにもわかりませんでした。
調べればひぐらしの作者さんが作ったノベルゲーが原作とのこと。
公式サイトよりあらすじ↓

 

1949年、米中の占領により、日本人のマイノリティー化が進む戦後東京。

シベリアから帰還したアランとキースはそんな東京23番市で、日本人同胞のために戦うプリマヴェーラの始末屋として活動していた。

それぞれの愛する者と仲間たちと共に、プリマヴェーラは大きな組織へと成長していくが、23番市駐留米軍本部に赴任したガブリエル少佐の陰謀により、23番市に多くの犠牲が生じる事件が起こる。

止まない銃声、悲痛な叫び。

アランとキース、そしてローズの作り上げたプリマヴェーラの運命は大きく変わっていく・・・。


―俺たちは選んじまったんだ。それぞれ別々の、未来を―


新たな主人公を迎え、怒涛のストーリー展開で観る者の心を鷲掴みする!

ハードボイルドアクションノベルゲーム舞台化第三弾!

 

 

とりあえずわからないなりにコミカライズをざっと読んでから向かいました。
お話がとてもおもしろくて引き込まれました。しかし、今回の話は四部作の三作目、まさに起承転結の『転』の部分。ものすごく怒涛でした…。
これを舞台でやるって、精神力が持つんだろうかと不安になってしまいました。しかも推し、黒幕(笑)
天使の微笑みですべてを手の内でもてあそぶ、純粋な狂気の塊でした。
推しのイメージとはまったく違う役でしたし、あとから公開されたキャラビジュアルも「誰だこれ?」という別人ぶり。
ストーリーを把握してから上がっていたモチベーションは、不安で少し下降、でもまあ話は面白いだろうし見たことない推しが観られるのは嬉しい、ということでチケット取りました。

 


実際に見て、推し、最っっっっ高でした!!!はあああすばらしい堕天使様!(ちょろい)
どんな残酷な計画も、今日のランチの話をするように淡々と、当たり前に語る姿は鳥肌ものでした。
どなたかが感想で「笑っている時より淡々としている時の方が怖かった」と言っていたのを耳にしましたが、ほんとそれ。自然にしているのに漂う狂気、さすがです。
優しく「フィル」と呼び掛ける声に、バトラーと一緒にすくんでしまう心地でした。

特に最後のボレロのシーン、あれすごすぎませんか?
クラシックにあんなに恐怖を覚えたのははじめてです。しかもボレロってわりと明るい曲調なのに…。
思わずボレロをダウンロードしちゃいました。クラシックを落とす日がくるとは…。
センターで指揮を執る姿、すべてを思い通りに操っていることをあそこまで的確に表せる演出があったでしょうか。
あのシーンだけにお金を払ってもいいくらい好きです。
バトラーと二人のシーンはどれもそわそわするし背筋が寒くなるし、徐々にバトラーの顔が死んでいくのとか、頭を抱えて叫ぶのとか、すごく好きでした。
あのバトラーとだったからあそこまで怖くて素敵な関係が出来上がったのだなとも思いました。


観客は原作ファンの方が多くいらっしゃった印象でしたが、聞こえてくる感想が推しを誉めているものが多くて勝手に嬉しかったです。ありがとうございます。


推し以外の話をするならば、バトラーは本当に好きですね。
おちゃらけている姿もとてもいいのですが、それが仮の姿であるのがわかる知的っぷり。かっこよかった…。
バトラーって、唯一観客と同じで堕天使の思惑すべてを知っている役なんですよね。それでいてどうすることもできない、というのまで観客と同じ。バトラーの感情が揺れるとこっちまで一緒に揺れる感じがしました。


中国勢もとてもよかった!
梅九と梅雪のやり取りは普通の兄妹で、そこに素朴な妹を大切にする心があるようで、のちのち刺さりました…。
梅雪ちゃんは本当にかわいい!漫画から出てきたようなかわいさと、くるくる変わる表情、民族同士の将来を真剣に考える知的さ。すべて素敵でした。
小蘭は漫画で読んだイメージより人間らしい感じがしました。小さくてかわいいのに動きが大きくてきれい!OPでの蹴りがかっこよすぎます。


ローステは女性陣もとても魅力的なお話ですよね。もともと強い女性がたくさん出てくる話ではありますが、強さと儚さを兼ね備えている女性が多くて素晴らしいです。

 

とにかく、狂気の堕天使を演じる推しが観られて本当によかったです。
推しの演技を観るのは結構久しぶりで、改めて、演技がすごく好きだなぁと思えました。
イベントももちろん楽しいですけど、やっぱり舞台上で輝く推しが観たいです。

続きもやるのでしょうか…もしやるならぜひ推しに続投してほしいなと思える作品でした。